« ブログのタイトルを変更しました | トップページ | ブログの内容について考えています »

公安刑事1

公安刑事1

 父は中国から引揚げてきてから日本共産党に入党した。いつ頃入ったのか聞いたことはあるが、よく憶えていなかった。引揚げ直後ではないのはたしかだ。日本へ帰還して最初にした事は住む家の確保だった。その準備をしている間、母と私と妹は熊本県の母の実家にお世話になった。

 父が党活動や日中友好運動にのめりこんでいった、1950年代の後半は共産党にとって戦後一番勢力が落ち込んでいた時期だった。こんな時期に中国から引揚げてきた無鉄砲な男が保守的な淡路島で走りまわるのだから、目立たないわけがない。家にはしょっちゅう私服の刑事がやってきた。

 私が公安刑事という存在を知ったのは小学校の1年生か2年生ぐらいのころだった。あるとき父が神戸に用事で行ったとき一緒についていった。帰りが遅くなり最終のバスが家の近くのバス停に止まり父と私は降りた。バス停から家まで約300メートルあり、周りが田んぼの田舎道は真っ暗だった。50メートルぐらい家に向かって歩いたとき、父は振りかえりバス停の方角を見た。ちょっと歩きまた止まった。ほのかに見えるバス亭の所に人影が見えた・・・  続く

« ブログのタイトルを変更しました | トップページ | ブログの内容について考えています »

父の思い出」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1349367/33961283

この記事へのトラックバック一覧です: 公安刑事1:

« ブログのタイトルを変更しました | トップページ | ブログの内容について考えています »

2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ