« 尖閣諸島、中国漁船拿捕事件の本質は領土問題 | トップページ | 中国漁船拿捕事件は前原外相の大失態 »

中国漁船の船長が釈放されました

急転直下、那覇地検が公務執行妨害で逮捕していた中国漁船の船長が処分保留で釈放されることになった。政府やマスコミは粛々と日本の法律を執行するといっていたが挫折した。中国のここまで強行になる姿勢を読み違えた。この数日の新聞などを見ていて中国が毅然とした日本の姿勢を読み違えたと言うような論評が多かったのだが、逆だった。ニューヨークで尖閣付近が日米安保の対象だなんてアメリカのリップサービスをもらって喜んだのもつかの間、前原外相はどんな気持ちで船長の釈放を知ったのだろうか。アメリカなんて何の役にもたたないことがわかっただけでも成果と言うべきか。

 それにしても、日本のマスコミの劣化はひどい。漁船を拿捕したとき、漁船の方から巡視艇に2回もぶっつけてきたと言う話で煽って、ビデオの証拠もあるといっていたのがいつの間にか言わなくなっている。日本人は政府の発表を素直に信じてしまうので「不法な中国漁船」と熱くなる。魚船の倍以上もある武装した巡視船にぶっつけるなんて、まるで特攻だ。NHKの流していた映像を見てもちょっと信じがたい。おそらく漁船は巡視船に追っかけられているうちにあやまってぶつかったのだろう。

 1978年日中平和条約が結ばれたときに、尖閣諸島の領有の問題が一致せず残されたが、鄧小平は「われわれの世代でいい知恵が浮かばないなら次世代にまかせよう」といった。日本も今日までそれに乗っかってきたが、そのことを指摘するメディアはあまり無い。近代国家は領土の境界線をきっちり決めてお互いの支配する地域をはっきりさせるが、その時の力関係もあり無数の領土や資源の争いが発生している。あまりきっちり決めすぎるのも良くないと思う。

 尖閣諸島領有の中国の言い分は日清戦争における下関条約あたりに行き着くが、つまり日本が戦争に勝った勢いで台湾・澎湖諸島を奪いそれが不当だと、魚釣島は台湾に属するから、台湾省・中国のものだと言う論理である。

 しかしここまで遡ると、琉球処分も問題になってきて止め処も無く歴史を遡り混乱する。結局鄧小平の言うように棚上げにするというのが、現実的なやり方では無いだろうか。100年でも200年でも棚上げにすれば良い。そのうちよい知恵も見つかり、領土や領海が意味を持たない時代が来るかもしれない。

 

« 尖閣諸島、中国漁船拿捕事件の本質は領土問題 | トップページ | 中国漁船拿捕事件は前原外相の大失態 »

尖閣問題・領土問題」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1349367/36894579

この記事へのトラックバック一覧です: 中国漁船の船長が釈放されました:

« 尖閣諸島、中国漁船拿捕事件の本質は領土問題 | トップページ | 中国漁船拿捕事件は前原外相の大失態 »

2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ